確定拠出年金の運用益はどのくらいになるか?

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運用商品とアセットロケーション


前回、確定拠出年金の運用商品の銘柄選びでは、年金制度改革に伴う、DC制度の改正によるDC制度加入者の拡大を見込んだ、運用商品の選定方法について検討してみました。
また、運用商品のアセットロケーション別に検討した投資信託の取扱い銘柄の比較検討結果から、一例として以下の運用商品をピックアップしてみました。

 ニッセイ日経225インデックスファンド 信託報酬:0.27%
 DCニッセイ外国株式インデックス 信託報酬:0.2268%
 三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定供出年金) 信託報酬:0.1296%
 EXE-i新興国株式ファンド 信託報酬:0.2484%

上記の運用商品のポートフォリオの一例は下表のようになります。
本ポートフォリオで、過去の実績データから期待収益率を算出すると、5.7%となります。表中に示したとおり、選択銘柄の信託報酬と配分割合を考慮すると、年間の手数料は0.2036%となります。
期待収益率から、この年間手数料を差し引いた5.4964%が実質の期待収益率ということになります。

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この期待収益率を使用して毎月の積立を行うことで、どのくらい運用資産を増やしていけるかを計算してみます。

期待収益の計算結果


実質の期待収益率は、過去データから求めた数値であり、将来どうなるかは予測できません。

厳密にパーセンテージを決めてもあまり意味はありませんので、計算に使用する期待収益率は分かり易くするために5%とします。
但し、期待収益率は年利回りが5%の場合を想定していますが、積立は毎月行いますので、月利回りに換算して計算する必要があります。このため、年利回りより損益は低くなりますので注意が必要です。
毎月の積立額は、公務員等の方の場合の12,000円および個人型加入の方の場合の23,000円の2ケースとします。

先ずは毎月の積立額を12,000円に、期待収益率を5%した場合の計算結果を下表に示します。
DC積立運用益計算1.2万円.jpg

次に毎月の積立金を23,000円に、期待収益率を5%した場合の計算結果を下表に示します。
DC積立運用益計算2.3万円.jpg

確定拠出年金に期待すること


上記計算結果から、リスク商品を組み込むことで、長期運用を前提とした場合、30年後には運用資産を元本の約2.3倍に増やすことが期待できますので、年金としてそこそこの資金を準備できることが分かりますが、積立できる期間は60歳迄ですので、それまでにあまり期間がとれない場合は、これだけでは十分な年金資金とはならない場合もあると思います。

例えば、年齢に応じた拠出金の増額が設定ができたり、現状は60歳までしか積立できませんが、65歳まで延長できるようになることを期待したいと思います。何れにしろ、国の税制優遇ですので許容範囲内で事情に最大限活用することが賢明かと思います。



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