
インデックスファンドによるコツコツ積立運用方針
2009年からインデックスファンドによる自動積立を買付けを8年間継続中です。
運用方針ですが、下表のポートフォリオで外貨と円の割合が4:6、債券と株式の割合が4:6となるように投資信託の銘柄を配分しています。

下表のとおり本ポートフォリオで計算すると、期待収益率(手数料含まず)は5.7%となり、標準偏差は9.7%です。信託報酬は0.47%なので、これを引くと最終期待収益率は5.23%となります。
期待収益率の根拠ですが、各指数を下表の期待収益率になると仮定してでの話であり、今後はどうなるかは分かりません。
本期待収益率は過去数十年間の実績を基に求めた数値であり、後述のとおり過去8年間では当てはまらないことが分かりますので、あくまでも参考程度に捉えていた方が良いと思います。

2016年の積立運用結果
今年の毎月の積立による運用結果を下表のとおりグラフにしてみました。

今年は2月に日米欧の株価下落により大きな落ち込みがあり、その後は10月まで停滞しましたが、11月にトランプ政権の期待による株価上昇が特徴的な1年でした。
過去8年間の積立運用結果
2009年から積立投資を継続してきましたが、下表に運用成績を投資信託の銘柄別にグラフにしてみました。

リーマンショックの後から積立投資を開始しましたので、最初の2年ほど株価指数は停滞していました。
2012年12月にアベノミクスにより株価上昇が始まりました。
2015年にピークを迎え、その後は下落に転じ今年11月にトランプ相場により再び上昇に転じてきたので総括になります。
ここで冒頭に触れた期待損益率について考えてみますと、株価指数はMSCIコクサイ・インデックスおよびTOPIX、すなわち先進国株式と日本株式が好調でしたが、MSCIエマージングマーケット・インデックス、すなわち新興国株式は中国の不況により思いのほか低調だったことが特徴的でした。
過去数十年間の期待損益率は、新興国株式が一番損益率が高かったので、今後は新興国株式をポートフォリオに組込むかどうかについては一考の余地がありそうです。
積立を継続するための心得
もう一度、2016年の損益率のグラフを見ていただきたいと思います。

仮にアベノミクスのピークだった2015年に積立投資を始めておられた方は、非常に厳しい状況だったと想像します。何故なら恐らく投資を始めて毎月積立するたびに損益率が下がっていったことが予想され、もしかしたら積立を中止したり解約してしまった方がおられたかもしれません。
自身の貴重な資産が目減りしていくことは、投資が初めての方にとっては耐え難いことだと思います。
しかし、長期で資産を増やしていくにはこの試練を乗り越える必要があります。
ここは、資産は目減りしていくが口数は沢山買えていて、この下落が上昇に転じた時に資産が大きく増えることを頭に描いて、この試練を乗り越えることが必要となります。
一方、2012年から始まったアベノミクス相場から積立投資を始めた方は、毎月積立する毎に資産が増えていき、投資の醍醐味を味わえたことと思います。ここで、もしかしたらこれだけ利益がでたので、下落する前に利益確定をして、また下がったら買い戻ししようと思われた方がおられたかもしれません。これも生じうる誘惑で、過去に私自身もやってしまった過ちです。
相場が上昇してくると、やがて下落するに決まっていると勝手に決め込んでしまい、一番大事な上昇時の相場を逃してしまうのです。概して上昇相場は短期であることが多く、みすみすチャンスを逃してします訳です。
このようにコツコツ積立を継続しながら、いま述べましたような上昇と下落を経験しながら継続していくと、損益の貯金が貯まっていきますので、次に下落相場がきても損益がマイナスになり難いというメリットが生まれます。
1年間、コツコツ積立投資についていろいろ勝手なことを書いてきましたが、一番お伝えしたかったことを最後に書かせていただきました。
投資だけでなくライフプランも併せて見直しましょう
1.確定拠出年金
来年から個人型確定拠出年金(iDeCo)が自助努力により誰でも加入できるようになりますので、所得税減税対策や将来の年金補強のために、積極的に活用していくことをお勧めいたします。
2.保険見直し
保険が本当に必要かどうか、また加入している保険はライフスタイルにマッチしたものかどうかを確認されることをお勧めします。
なかなか保険の仕組みは分かり難いと思いますし、本を読んでも理解できるものはあまりないと感じます。
本ブログで保険の種類別に記事にしてみましたので参考にしていただければ幸いです。
3.贈与税対策
相続税の対象額が下がったため、今後は相続税とは無縁と考えていた中間層にも課税されるようになりました。無駄に税金を払わなくても済むように、暦年贈与や教育資金あるいは住宅資金の一括贈与制度の活用をお勧めいたします。
ブログ開設1周年を迎えました
今月末でブログ開設からちょうど1年が経ちました。記事を読んでいただきました方々にお礼申しあげると共にインデックス積立投資の素晴らしさを広めていただければと思っております。


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